2020年11月6日金曜日

Zabbix 5.2の新機能と今後

 先日のサミットでのお話からピックアップしておきます。

 

Zabbix 5.2の新機能として要約すると、以下のような新機能の追加と改善になるかと思います。

  • シンセティックモニタリング(JavaScriptで複雑な処理が可能)
  • Hadoop Vaultへの対応(セキュリティ情報をZabbix内で持たない)
  • 長期間のデータを元にした洞察(昨年、先週などの過去のトレンドデータとの比較)
  • 柔軟なユーザー権限の設定(使用できる機能やUIをユーザーごとに設定可能)
  • IoTモニタリング(modbus、MQTT対応)
  • ユーザーごとにタイムゾーンを設定
  • YAMLフォーマットでのインポートとエクスポート
  • Webインターフェースのフィルタ設定の保存と切替
  • 保存前処理でJavaScriptを使用可能
  • ログイン試行アタックへの対処(ログイン連続失敗でロック)
  • マクロの値の最大長を2048に拡張
  • Hostnameに複数設定可


また、今後の機能追加や改善に関しては、以下のような発言がありました。

  • さらに多くのチケット管理や通知のシステムとの連携を標準装備
  • 監視用テンプレートの充実
  • タグ管理やイベント相関関係の活用で障害原因や影響度を把握しやすく
  • 各種クラウドやKubernetesなどの監視
  • HAやパーフォーマンス向上とスケーラビリティの確保
  • レポーティング機能の追加(日次、週次などの定期レポート生成やPDF出力など)
  • ベースライン監視(閾値の自動設定やAIやMLによるデータ分析など)

より色々な場面で使えるようになりそうですね。

 

新機能の詳細に関しては、また某所のアドベントカレンダー等で紹介するかも。

(ちょっと適当な場所がなかったので、ひさ~しぶりにここに書いてみた。)

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