Pandora FMSを利用した運用監視サービスをするというニュースを見て、使ってみたことがなかったので、インストールしてみました。
本家は↓です。
http://pandorafms.org/
サイト上は、CentOS/RedHatのRPMも公開したと書かれていますが、以下のURLにある「RPM (RHEL5, CentOS5, Fedora11)」と「依存ファイルとその他ツール (linux)」の両方にあるCentOS/RedHat用のRPM全てを利用してもインストールできないのでご注意ください。
http://pandorafms.org/index.php?sec=project&sec2=downloads&lng=jp
具体的には、
●標準のリポジトリやrpmforgeから以下のパッケージのインストールが必要
標準:
perl-HTML-Parser
net-snmp-utils
rpmforge:
perl-IO-Interface-1.05-1.el5.rf.x86_64.rpm
perl-Mail-Sendmail-0.79-1.2.el5.rf.noarch.rpm
perl-NetAddr-IP-4.027-1.el5.rf.x86_64.rpm
xprobe2-0.3-1.el5.rf.x86_64.rpm
graphviz-2.22.0-4.el5.rf.x86_64.rpm
●標準のRPMと一部のファイルが競合しているパッケージがある
php-pear-xml_rpc-1.5.3-0.rhel5.noarch.rpm
●一部、PHP 5.2以降にしかない関数を利用している
です。
2番目の競合は、無理やり上書きでRPMをインストールしました。
3番目は、CentOS 5標準のPHP 5.1でも動くよう、htmlentities()を呼び出している部分の引数を変更したり、json_encode()を探して対応しました。
今回は、1台のサーバに「Server」「Agent」「Console」全てをインストールしました。
インストールの手順の流れは以下の通りです。
1.必要なRPMを事前にインストール
2.エージェントのインストール
rpm -ivh pandorafms_agent_unix-3.1-1.rhel5.noarch.rpm
3.サーバのインストール
rpm -ivh pandorafms_server-3.1-1.rhel5.noarch.rpm
4.コンソールのインストール
rpm -ivh pandorafms_console-3.1-2.rhel5.noarch.rpm
インストール後に、PHP 5.1用の修正を行う。
5.MySQLの起動
必要に応じて/etc/my.cnfを設定後MySQLを起動して、DB上のrootユーザのパスワードを設定する。
service mysqld start
mysqladmin -uroot password パスワード
6.Webサーバの起動
service httpd start
7.初期設定用URLにアクセス
ライセンスの確認したりDB接続用のアカウントやパスワードの設定する。
途中PHPが5.1であることに警告が表示されるが強制的にインストールを選択する。
http://IPアドレス/pandora_console/install.php
設定が終わると、サーバに設定するパスワードが表示されるのでメモしておく。
8.サーバの設定
/etc/pandora/pandora_server.conf内のdbpassを先ほど表示されたパスワードに変更する。
9.サーバを起動
service pandora_server start
service tentacle_serverd start
10.エージェントの起動
service pandora_agent_daemon start
ということで、RPMの依存関係がちゃんと設定されていなかったり、標準では対応していない関数を利用していたり、手でソースを直さないとCentOS 5では動かないのでご注意を。
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