2010年8月14日土曜日

Pandora FMS 3.1をCentOS 5.5へインストール

Pandora FMSを利用した運用監視サービスをするというニュースを見て、使ってみたことがなかったので、インストールしてみました。

本家は↓です。
http://pandorafms.org/

サイト上は、CentOS/RedHatのRPMも公開したと書かれていますが、以下のURLにある「RPM (RHEL5, CentOS5, Fedora11)」と「依存ファイルとその他ツール (linux)」の両方にあるCentOS/RedHat用のRPM全てを利用してもインストールできないのでご注意ください。

http://pandorafms.org/index.php?sec=project&sec2=downloads&lng=jp

具体的には、

 ●標準のリポジトリやrpmforgeから以下のパッケージのインストールが必要

  標準:
   perl-HTML-Parser
   net-snmp-utils
  rpmforge:
   perl-IO-Interface-1.05-1.el5.rf.x86_64.rpm
   perl-Mail-Sendmail-0.79-1.2.el5.rf.noarch.rpm
   perl-NetAddr-IP-4.027-1.el5.rf.x86_64.rpm
   xprobe2-0.3-1.el5.rf.x86_64.rpm
   graphviz-2.22.0-4.el5.rf.x86_64.rpm

 ●標準のRPMと一部のファイルが競合しているパッケージがある

   php-pear-xml_rpc-1.5.3-0.rhel5.noarch.rpm

 ●一部、PHP 5.2以降にしかない関数を利用している

です。
2番目の競合は、無理やり上書きでRPMをインストールしました。
3番目は、CentOS 5標準のPHP 5.1でも動くよう、htmlentities()を呼び出している部分の引数を変更したり、json_encode()を探して対応しました。

今回は、1台のサーバに「Server」「Agent」「Console」全てをインストールしました。
インストールの手順の流れは以下の通りです。

1.必要なRPMを事前にインストール

2.エージェントのインストール

  rpm -ivh pandorafms_agent_unix-3.1-1.rhel5.noarch.rpm

3.サーバのインストール

  rpm -ivh pandorafms_server-3.1-1.rhel5.noarch.rpm

4.コンソールのインストール

  rpm -ivh pandorafms_console-3.1-2.rhel5.noarch.rpm

 インストール後に、PHP 5.1用の修正を行う。

5.MySQLの起動
 必要に応じて/etc/my.cnfを設定後MySQLを起動して、DB上のrootユーザのパスワードを設定する。

  service mysqld start
  mysqladmin -uroot password パスワード

6.Webサーバの起動

  service httpd start

7.初期設定用URLにアクセス
 ライセンスの確認したりDB接続用のアカウントやパスワードの設定する。
 途中PHPが5.1であることに警告が表示されるが強制的にインストールを選択する。

  http://IPアドレス/pandora_console/install.php

 設定が終わると、サーバに設定するパスワードが表示されるのでメモしておく。

8.サーバの設定

 /etc/pandora/pandora_server.conf内のdbpassを先ほど表示されたパスワードに変更する。

9.サーバを起動

  service pandora_server start
  service tentacle_serverd start

10.エージェントの起動

  service pandora_agent_daemon start


ということで、RPMの依存関係がちゃんと設定されていなかったり、標準では対応していない関数を利用していたり、手でソースを直さないとCentOS 5では動かないのでご注意を。

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